こんにちは。
今回は、小学生でも安心して俳句づくりに取り組めるように、春や夏の季語の選び方や、俳句に使える季語をまとめてご紹介します。
春や夏の季語って、たくさんあってどれを使えばいいか迷ってしまいますよね。
また、季語って何?という基本から、実際の俳句づくりや発表まで、やさしく丁寧に説明していきます。
このガイドでは、保護者の方や先生方が、お子さんや生徒さんの俳句作りをサポートしやすいよう、やさしく親しみやすい言葉でまとめました。
俳句を作るときに役立つ、春と夏の季語リストや例文、さらには困ったときのヒントもいっぱいです。
もしお子さんが「どの季語を使えばいいの?」と迷っているときや、「俳句ってどう作るの?」と質問されたときにも、このページをそっと見せてあげてください。
きっと、「俳句って楽しい!」「季語を使うともっと素敵になるんだ」と感じてもらえるはずです。
それでは、春・夏の季語や俳句づくりについて、一緒にやさしく学んでいきましょう。
まずチェック!春と夏のおすすめ季語リスト
俳句づくりでまず悩むのが「季語選び」ですよね。
ここでは、春と夏の代表的な季語を一覧にまとめてみました。
特に、小学生や俳句ビギナーさんにも親しみやすい言葉を選んでいます。
季語を見ているだけでも、自然や季節の美しさ、ワクワクする行事が思い浮かびますよ。
春や夏の俳句を作るときは、ここから季語を選んでみましょう。
では、それぞれの季語リストを見ていきますね。
春の俳句に使える季語一覧
春は出会いや始まりの季節。自然が色づき、花や生き物も元気いっぱいです。
俳句で使われる春の季語には、花や鳥、風や光など、心がほっと温まる言葉がたくさんあります。
2月・3月・4月の季語
2月はまだまだ寒いですが、立春や梅の花、ふきのとうなど、春の気配を感じる季語が多いです。
3月になると、桜やひなまつり、つくし、うぐいすなど、いよいよ春本番の訪れを表す言葉が増えてきます。
4月は、入学や新学期、たんぽぽ、さくら、春の雨など、ワクワクする季語がいっぱいです。
春の俳句を作るときは、「桜」や「たんぽぽ」「春風」など、明るくやわらかなイメージの言葉を使うと、季節感が伝わりますよ。
たとえば、「さくら」「春雨」「入学式」「菜の花」「つくし」「ひなまつり」「たんぽぽ」「うぐいす」「ふきのとう」などがオススメです。
夏の俳句に使える季語一覧
夏はエネルギーあふれる季節。青空や入道雲、虫の声や水遊びなど、元気いっぱいな情景がたくさん浮かびます。
俳句に使える夏の季語も、自然や行事、食べ物など、身近な言葉が多いので、選びやすいです。
5月・6月・7月の季語
5月は、新緑やこいのぼり、母の日、田植えなど、生命力や家族のつながりを感じる季語が使われます。
6月になると、梅雨やかたつむり、あじさい、てるてるぼうずなど、雨の季節を表すやさしい言葉が並びます。
7月は、夏休みや花火、海、すいか、せみ、プール、朝顔など、夏らしい楽しい季語がいっぱいです。
「夏休み」「花火」「せみ」「プール」「すいか」「あさがお」「入道雲」「金魚」「浴衣」なども人気です。
季語を選ぶときは、自分が好きな夏の思い出やワクワクした出来事を思い出してみると、ピッタリの言葉が見つかるかもしれません。
季語ってなに?俳句で使う理由と役割
季語とは、俳句の中で季節をあらわす言葉のことです。
「春」「夏」「秋」「冬」や、もっと細かい「桜」や「花火」「雪」なども季語に入ります。
俳句は、わずか17音という短い詩なので、季語を使うことで、その季節の空気や雰囲気を一瞬で伝えることができます。
たとえば、「さくら」と聞くだけで、お花見や入学式、やわらかい春の光をすぐにイメージできますよね。
季語は、作り手と読む人が同じ景色や気持ちを共有する、大切な「合図」のようなものなんです。
季語があることで俳句が楽しくなる理由
季語があると、俳句に一気に季節感が生まれて、短い言葉でも情景が豊かに広がります。
また、同じ「春」でも、「桜」「つくし」「たんぽぽ」などいろんな季語があるので、表現の幅がぐんと広がります。
読む人も、「この俳句は春なんだな」とすぐに分かるので、共感したり、思い出を重ねたりしやすいです。
季語を使うと、自分の感じたことが伝わりやすくなって、俳句づくりがもっと楽しくなりますよ。
小学生でもわかる!季語の基本ルール
俳句に使う季語は、一つの句に一つだけ入れるのが基本です。
もちろん、二つ入れても大丈夫ですが、最初は一つにしぼってみましょう。
季語は歳時記(さいじき)やネット、国語の教科書などにもたくさん載っています。
春なら「桜」「春風」、夏なら「花火」「せみ」など、自分の好きな季語を一つ選んでみてください。
あとは、その季語を使って自分だけの俳句を作ってみましょう。
季語選びに迷ったときのヒント集
季語がたくさんありすぎて迷ってしまうこと、よくありますよね。
そんなときは、身近な自然や出来事の中から探してみると、きっとピンとくる季語が見つかりますよ。
また、おうちの人や先生と相談したり、季語辞典やインターネットも上手に活用しましょう。
身近な自然や学校行事から探してみよう
家のまわりや通学路、学校の庭、近くの公園など、自然の中を歩いてみると、たくさんの季語が見つかります。
たとえば、春なら「つくし」「さくら」「たんぽぽ」、夏なら「せみ」「あさがお」「プール」など、普段の生活にあるものが季語になっています。
学校行事なら、「入学式」「遠足」「運動会」なども季語になることがありますよ。
身近な風景や日常の出来事に目を向けてみると、季語選びがぐっと楽しくなります。
おうちの人や先生と一緒に考える方法
季語選びで困ったときは、おうちの人や先生に相談してみましょう。
「この言葉は季語かな?」「ほかに春らしい言葉はある?」と聞くだけで、いろんなアイディアがもらえるはずです。
みんなで季語を探すことで、新しい発見があったり、思い出話が弾んだりするかもしれません。
季語選びは、一人で悩むよりも、身近な人と一緒に楽しむのが一番の近道ですよ。
季語辞典やネット検索の活用術
もし手元に歳時記や季語辞典があれば、それをパラパラめくってみるのもおすすめです。
最近は、インターネットでも「春の季語」「夏の季語」と検索するだけで、たくさんのリストや解説が出てきます。
スマホやタブレットがあれば、イラスト付きでわかりやすく説明しているサイトも多いので、小学生でも簡単に探せます。
上手に道具を使いながら、自分に合った季語を見つけてみてくださいね。
暦によって季語はどう変わる?カレンダーと俳句の季節感
俳句の季語は、もともと日本の昔の暦(旧暦)をもとに作られたものが多いです。
今は新暦(現在のカレンダー)を使っているので、季語と実際の季節がちょっとずれて感じられることもあります。
この違いを知っておくと、より深く季語や俳句を楽しめます。
旧暦と新暦のちがいを簡単に
旧暦は、月の満ち欠けをもとにしていたので、今より少し季節が早めにやってくる感じでした。
たとえば、旧暦の「春」は今の2月から始まり、「夏」は5月からでした。
今のカレンダー(新暦)では、実際の季節の感じ方と少しズレていることがあります。
だから、昔の季語と今の季節がピッタリ合わないこともあるんですね。
このことを知っておくと、「なんでこの言葉が春なの?」と迷ったときにも納得できますよ。
俳句と現代カレンダー、季節のズレに注意
俳句の季語は、伝統的には旧暦をもとにしたものが多いですが、今は新暦を使うことがほとんどです。
たとえば、「七夕」は昔は夏の終わりごろの行事でしたが、今は7月7日になっています。
地域によっても、実際の季節の感じ方が違うこともあります。
俳句を作るときは、自分が住んでいる地域や、今の季節に合った季語を選ぶのがポイントです。
旧暦と新暦の違いも頭に入れて、柔軟に考えてみてくださいね。
実践しよう!春・夏の季語で俳句を作ってみよう
季語が決まったら、いよいよ俳句づくりにチャレンジしましょう。
はじめての人も大丈夫。ちょっとしたコツを知るだけで、素敵な俳句ができあがります。
ここでは、初心者さん向けのポイントや、簡単な例文、自分だけのオリジナル俳句の作り方を紹介します。
俳句作りのコツ・ポイント
俳句は、五・七・五の17音で作ります。短い言葉で気持ちや景色を伝えるのがポイントです。
まずは、季語を一句に一つ入れてみましょう。
次に、自分が感じたことや、見たもの、心に残ったことを言葉にしてみます。
難しく考えず、「今日見たきれいな桜」「家族で出かけた夏の海」など、思い出をそのまま俳句にしてみてください。
短くまとめることで、気持ちがより伝わりやすくなります。
小学生でもできる!かんたん俳句例文
例えば、春の季語「さくら」を使った俳句なら、
「さくらさく きょうは入学 ランドセル」
こんな感じで、普段の出来事や自分の気持ちを素直に表現するのがコツです。
夏の季語「花火」なら、
「花火みる 家族そろって 夜の空」
他にも、「せみの声」「プールの水」「たんぽぽの綿毛」など、身近な季語を使うと楽しくなります。
自分だけのオリジナル俳句に挑戦
慣れてきたら、ぜひ自分だけの俳句にも挑戦してみましょう。
大切なのは、自分の気持ちや、今その瞬間に感じたことを大事にすることです。
「今日は雨がふって気分がふわふわ」「友だちと遊んだ帰り道の夕焼け」など、自分だけのストーリーを季語と合わせて一句にしてみてください。
うまく五・七・五に収まらなくても大丈夫です。
楽しみながらいろいろな言葉を組み合わせて、自分だけの俳句を作ってみてくださいね。
俳句を発表・応募するときに気をつけたいこと
俳句ができたら、学校で発表したり、コンテストやコンクールに応募してみるのも楽しいですよ。
ここでは、発表や応募のときに気をつけたいマナーやコツをまとめました。
書き方のマナーや決まりごと
俳句をノートや用紙に書くときは、できるだけていねいな字で書きましょう。
学校やコンテストによっては、応募用紙の使い方や、句の書き方にルールがあることもあります。
指示がある場合は、きちんと確認して守るようにしましょう。
また、句の中で使った季語には、ふりがなや意味を書くと、見る人に親切です。
作品タイトルや名前の書き方のコツ
俳句にはタイトルをつけなくてもよいのですが、応募や発表のときには「春の思い出」や「夏休みの一日」など、短いタイトルをつけると分かりやすいです。
自分の名前や学年も、分かりやすい場所にきちんと書きましょう。
応募の際は、必ず氏名や学年、連絡先など、必要事項をもれなく記入してください。
人前で読むときのポイント
発表会や授業で俳句を読むときは、ゆっくり、はっきり声に出して読むことが大切です。
ちょっと緊張するかもしれませんが、深呼吸して、自分の俳句に自信をもって読みましょう。
読むときは、季語や大切な言葉に気持ちを込めると、聞いている人にも伝わりやすくなります。
拍手や感想をもらえたら、素直に「ありがとう」と言って、俳句作りの楽しさを分かち合いましょう。
(補足)秋・冬・新年の季語も少しだけ紹介
今回は春と夏の季語を中心にご紹介してきましたが、秋や冬、新年の季語も少しだけご紹介しますね。
秋は「紅葉」「月」「お月見」「稲刈り」「柿」「コスモス」「運動会」など、しっとりとした季節感のある言葉がたくさんあります。
冬は「雪」「こたつ」「クリスマス」「霜」「初雪」「おでん」「みかん」など、寒いけれどあたたかいイメージの季語が多いです。
お正月や新年には、「初日の出」「おせち」「書き初め」「初夢」「凧あげ」など、お祝いごとに関する季語もたくさんあります。
秋の俳句用季語(8月~10月)
秋の季語には、「紅葉」「月」「いなほ」「柿」「コスモス」「お月見」「秋
祭り」「とんぼ」などがあります。
秋は静かで落ち着いた季節なので、景色や気持ちをじっくり表現するのにぴったりです。
冬の俳句用季語(11月~1月)
冬の季語は、「雪」「霜」「初雪」「こたつ」「おでん」「みかん」「クリスマス」「冬休み」など、寒さや温もりを感じる言葉がそろっています。
冬は、寒いけれど心があたたかくなるような一句が作れます。
お正月・新年に使える季語
新年やお正月の季語には、「初日の出」「おせち」「書き初め」「初夢」「凧あげ」「初詣」など、お祝い気分あふれる言葉がいっぱいです。
一年のはじまりにぴったりの俳句を作って、新しいスタートを感じてみましょう。
俳句はどの季節でも、季語を使うことで、みんなの気持ちや景色がより鮮やかに伝わります。
これからも、いろいろな季節の言葉や自分の思い出を大切にしながら、俳句づくりを楽しんでくださいね。
まとめ:あなただけの一句で新しい季節を感じよう
この記事では、小学生や初心者の方が俳句作りで迷いがちな春・夏の季語について、分かりやすく丁寧にご紹介しました。
季語の基本から、実際に使える春と夏のおすすめ季語リスト、さらには迷ったときの選び方や、例文までたっぷり掲載しています。
また、旧暦と新暦の違いに気を付けながら、今の暮らしや身近な出来事に合った季語を選ぶコツも解説しました。
俳句が初めてでも、五・七・五のリズムに合わせて、身近な自然や家族との思い出をそのまま表現できる楽しさを感じていただけたと思います。
もし「うまく作れない」と感じたときも、家族や先生と相談したり、歳時記やインターネットを活用して自分だけの季語を見つけるヒントをお伝えしています。
これからも、日々のちょっとした発見や感じたことを俳句にして、季節ごとの心の動きを楽しんでみてください。
ぜひ、今日ご紹介した季語や作り方をヒントに、あなただけの素敵な一句をつくってみましょう。
俳句がもっと好きになるきっかけになることを、心から願っています。